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資金の範囲

キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲は、現金及び現金同等物です。これは、貸借対照表に表示される現金及び預金と似ていますが、必ずしもその範囲が同じとなるわけではありません。

キャッシュ・フロー計算書が表示する資金の増減とは、この現金及び現金同等物の増減額となります。

現金とは

キャッシュ・フロー計算書における現金とは、手許現金及び要求払預金をいいます。

手許現金とは、企業が自ら金庫などに保管している現金のことです。

要求払預金とは、預金者が一定の期間を経過しなくても引き出しが可能な預金のことで、当座預金、普通預金、通知預金が含まれます。預入期間の定めのある定期預金は、要求払預金には含まれません。

現金同等物とは

現金同等物とは、容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない短期投資のことです。現金同等物といえるためには、容易に換金可能僅少な価値変動リスクという2つの要件を満たす必要があります。

市場で取引されている株式等は、すぐに売却できるので容易に換金可能と言えますが、相場が常に変動しているので、僅少な価値変動リスクという要件を満たさないので、現金同等物には含まれません。また、長期の定期預金も価値変動リスクが低いと言えますが、換金までの期間が長期にわたるので、容易に換金可能とは言えず、現金同等物には含まれません。

具体的に何を現金同等物に含めるかは、各企業の資金管理活動により異なるので、一概に決定することはできず、その判断は経営者に委ねられます。なお、「連結キャッシュ・フロー計算書作成基準注解(注2)」では、以下のように現金同等物の具体例を示していますが、その範囲は画一的なものではありません。

現金同等物には、例えば、取得日から満期日又は償還日までの期間が3か月以内の短期投資である定期預金、譲渡性預金、コマーシャル・ペーパー、売戻し条件付現先、公社債投資信託が含まれる。

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