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営業債務

営業債務は、仕入債務とも呼ばれ、支払手形や買掛金が代表的な科目で、資産の営業債権に対応するものです。

企業間取引では、商品を仕入れるたびに現金で決済することはあまり行われず、1ヶ月など一定期間の仕入代金をまとめて支払うのが通常です。この未決済の仕入債務を買掛金といいます。買掛金は、その後、現金で支払われることもありますが、いったん手形を交付することがあります。手形は、将来の特定の日に現金の支払いを約束する証書で、商品を仕入れた方が販売した方に振り出します。会計学においては、仕入代金の支払いのために振り出した手形を支払手形といいます。

なお、営業債務は、決算日の翌日から起算して1年を超えて履行期日が到来する場合でも、固定負債とはせず貸借対照表の流動負債に表示されます。これは、正常営業循環基準により、営業債務が流動負債に分類されることが理由です。