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総合原価計算

総合原価計算とは、一定期間における生産量に対応する総製造費用を算定して、これを期間生産量で除して製品単位原価を計算する原価計算方法です。

我が国の原価計算基準では、経営における生産形態の種類別に総合原価計算を以下の類型に区分しています。

  1. 単純総合原価計算
  2. 等級別総合原価計算
  3. 組別総合原価計算

単純総合原価計算

原価計算基準21では、単純総合原価計算を以下のように規定しています。

単純総合原価計算は、同種製品を反復連続的に生産する生産形態に適用する。単純総合原価計算にあっては、一原価計算期間(以下これを「一期間」という。)に発生したすべての原価要素を集計して当該製造費用を求め、これに期首仕掛品原価を加え、この合計額(以下これを「総製造費用」という。)を、完成品と期末仕掛品とに分割計算することにより、完成品総合原価を計算し、これを製品単位に均分して単位原価を計算する。

単純総合原価計算は、同種製品を反復連続的に生産する生産形態に適用されます。

等級別総合原価計算

原価計算基準22では、等級別総合原価計算を以下のように規定しています。

等級別総合原価計算は、同一工程において、同種製品を連続生産するが、その製品を形状、大きさ、品位等によって等級に区別する場合に適用する。
等級別総合原価にあっては、各等級製品について適当な等価係数を定め、一期間における完成品の総合原価又は一期間の製造費用を等価係数に基づき各等級製品にあん分してその製品原価を計算する。

等級別総合原価計算は、同一工程で同種製品を連続生産するが、その製品を形状、大きさ、品位等によって等級に区別する場合に適用します。

同一の衣服でも、MサイズやLサイズなど複数の大きさのものを製造している場合などが、等級別総合原価計算を適用する具体的な例です。


組別総合原価計算

原価計算基準23では、等級別総合原価計算を以下のように規定しています。

組別総合原価計算は、異種製品を組別に連続生産する生産形態に適用する。
組別総合原価計算にあっては、一期間の製造費用を組直接費と組間接費又は原料費と加工費とに分け、個別原価計算に準じ、組直接費又は原材料は、各組の製品に賦課し、組間接費又は加工費は、適当な配賦基準により各組に配賦する。次いで一期間における組別の製造費用と期首仕掛品原価とを、当期における組別の完成品とその期末仕掛品とに分割することにより、当期における組別の完成品総合原価を計算し、これを製品単位に均分して単位原価を計算する。

組別総合原価計算は、異種製品を組別に連続生産する生産形態に適用します。例えば、同一設備で、衣服と靴下を連続的に大量生産している工場で組別総合原価計算は適用されます。


単純総合原価計算、等級別総合原価計算、組別総合原価計算のいずれにおいても、複数の工程で製造が行われる場合は、工程別総合原価計算が適用されます。

また、同一原材料から異種製品を連続生産する連産品原価計算も、総合原価計算の一類型とされています。


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